福井県小浜市で、『おいしいOBAMAプロジェクト』と題した食のまちならではの情報発信業務をお手伝いさせていただきました。
小浜市は、本州の日本海側で最もくびれた部分にある若狭湾に面した人口約2万8千人のまち。リアス式海岸の穏やかな海は食材に恵まれ、古来から天皇・朝廷に塩や海産物を供給する「御食国」として、都の食を支えてきました。そして、海と都をつなぐ鯖街道の起点や、北前船寄港地の要所であったことなど、全国に誇れる食の歴史や文化があります。
若狭湾で捕れる豊富な海の幸、まちを囲む山々が生み出す清らかな伏流水や湧水を使ったおいしい農作物。
「鯖のへしこ」や「なれずし」、酢などの発酵食品。国の地理的表示保護制度(GI)(※1)にも登録された「若狭小浜小鯛ささ漬」。「若狭ぐじ」や「若狭ふぐ」、「若狭かき」など“若狭”と冠のつく旬の食材。日本の法律である「食育基本法」(※2)に先立ち、2001年に国内で初めて定めた「食のまちづくり条例」などなど…
その小浜の魅力を感じてもらうため、農家と養殖業の事業者を紹介する「おいしい小浜CARD」や飲食事業者の取り組みを紹介する「食の手帖」を制作し、その情報に連動した料理人などを招いたモニターツアー「食を旅する、おいしいOBAMA」を開催しました。
- ※1 その土地で長年培われた特別な生産方法や気候、風土、土壌などと結びつき、高い品質と評価を獲得するに至った産品を登録し、生産業者を保護する制度
- ※2 2005年制定